2022年に現場で印象に残った医療ニュース5選

ゾコーバ承認

2022.11.22ついに軽症者にも使用可能なCOVID19内服治療薬が承認されました。

しかも国産。塩野義製薬が開発。

用法用量・12歳以上の方
・ 1日目は 375mg(3錠)、2日目から 5日目は 125mg(1錠)を 1日 1回経口投与
日数5日間
備考・基本軽症の方対象
・CYP3A阻害作用があるため禁忌多い
・催奇形性の報告あり。服用後2週間は避妊指導

承認からしばらくたちますが、割当(病院ごとに予め納入される薬の量がきまっている)のため、バンバン処方することが出来ません。

大学病院はわかりませんが、私立病院だとそもそも割当がかなり少ないです。

だしたらあっという間に在庫切れ。。。

過去に治療薬についてまとめているのでこちらの記事も参照してください↓

COVID19ワクチン 2価承認 そして5回目投与

2022.9月承認。

2価ワクチンは実は2種類あり、BA-1が承認された後すぐにBA4-5がでました。

現在出回っているのはほとんどBA4-5かな。

基本どちらかうてば問題ありません。

「何回目だよ。いつまで打つんだ?」現場でもこういった声がちらほら聞こえます。

私は当初からこのワクチンを打っても発熱や倦怠感は全くありませんでした。

なので打つことに関してはそこまで抵抗はありませんでした。

2価ワクチンについては以下参照

オミクロン株対応2価ワクチン
特徴従来株とオミクロン株系統のそれぞれのスパイクタンパク質の設計図となるmRNAを有効成分とするワクチン
対象初回(1・2回目)接種を完了した12歳以上の方
注意事項・1、2回目の接種には使えない
・前回の接種完了から3か月以上経過

現在は無料でワクチンが打てますが、インフルエンザと同等の死亡率になりつつあることを考えると、おそらく今後は有料になることが見込まれます。

インフルエンザ+COVID19の検査キットも第一類医薬品でついに承認されましたね。

このことから発熱したらまずは自分で検査して、陽性なら医療機関きてねという方向になってます。

リフィル処方箋承認

2022.4月。2年に1回の診療報酬改定に伴いリフィル処方箋が導入されました。

状態が安定している方には、病院への来院負担、医療費や感染リスクの軽減などのメリットもあります。

リフィル処方箋
意味一定の期間内繰り返し利用できる処方箋
対象となる患者症状が安定している患者
ex:ホルモン疾患、喘息、アレルギー疾患など
上限最大3回
使用できない薬剤投薬量に限度が定められている医薬品
ex:麻薬、向精神薬、湿布など
やり方①調剤薬局に処方箋を渡す
②2回目、3回目の予定来院日をきめる(※来院は前後7日以内)
③調剤後、処方箋も患者へ返し、患者自身で保管。
④来院日に処方箋持参(※1回目と同じ薬局)
デメリット

・予定来院日を7日以上すぎると失効。処方箋をなくしても失効。保険が途中で切れても失効。

・医療機関により対応していないところもある

・薬局で処方箋保管は不可。患者自身で保管しなければならない。

以上のデメリットがある結果、医療機関によっては発行を渋っているところが多くあります。

湿布上限 70枚OUT

こちらも2022.4月の診療報酬改定で導入されました。

医療用の湿布は1P(7枚)入りが多いため、10P(70枚)は出せないよと正式に決定しました。9P(63枚)はOKです。

ただ物によっては1P(5枚)入もあるため、これは13P(65枚)出せてしまうんです。

制限かけるならもっと厳しくしないと意味ないよ。という声がちらほら。。。

よって、医療費削減のため2年に1回の診療報酬でどんどん枚数が厳しくなっていくと思います。

医薬品供給制限はどめきかず

制限がかかっていない薬はないのではないか、、、というぐらい薬が納入されません。

原料不足、流通制限、工場問題、、、

そう原因はひとつではないのです。

抗がん剤や抗てんかん薬など代用がきかない薬にまで影響がでています。

マスク生活に限らず、流通が通常通り動く世の中に戻ってほしいですね。

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