病院薬剤師って何してるの?

始めに

薬局の薬剤師は薬を用意して、患者さんに指導をする。

これはなんとなくわかる方が多いと思います。

では病院の薬剤師は何してるの?これは即答できかねますねw。

なぜかというと多岐に渡り仕事をしているからです。

本日は病院の薬剤師の主な仕事を下記に示しました。

病院の薬局内でやっていること

内服調剤、監査

入院患者の当日追加された内服の薬を用意したり、中止するものがあれば抜いたりしています。

基本は一包化しますが、若い方だったり、しっかり管理できる方はシートのまま用意します。

余裕があれば定期処方と言われる薬も用意します。

薬は1週間単位で用意しています。

場所によっては2週間等ありますが。

急性期であれば1週間が一般的かと思われます。もちろん薬を用意したあとは異なる薬剤師が監査をします。

点滴調剤、監査

入院患者の当日追加された点滴の薬を用意します。

あとは基本翌日分を予め用意して各病棟に規定時間に毎日運びます。

ここでももちろん薬剤師が監査をします。

注射は配合変化等かなり多いので問い合わせも毎日かなりの件数を行っています。

各部署への薬の払い出し

基本薬は病院の薬局内に保管していますが、ここだけではなく、手術室、外来処置室、透析室etc各部署の伝票に基づいて薬を用意払い出しています。

これは主に助手さん等やってくれる場合が多いです。

しかし、管理が必要な薬に関しては必ず薬剤師が行なっています。

病棟内でやっていること

持参薬鑑別

入院してきた患者さんの持参薬があるかどうか調べます。

患者さんと意思疎通ができない場合は持ち物を調べたり、家族から聞き取りをします。

そこから病院の採用薬へ切り替える時の成分量を調整します。

これがすごく時間がかかるんです。

透析とか行っていると薬も10種類以上ある場合多いので。

でも意外とここでこの薬いらないのではないか等、精査できるので退院する頃には減っていることも多いです。

もちろん疾患によっては増えてしまうこともあるので一概には言えませんが。

内服セット

内服カートと呼ばれるものに薬を患者ごとにセットしていきます。

基本1週間ごとに。

追加、中止があればその都度抜いたり、セットしたりしています。

在庫管理

各部署への薬の払い出しとほぼ同じです。

伝票に基づいて薬を払い出します。

外来でやっていること

入院前の持参薬の確認

手術予定が入った患者さんが薬を飲んでた場合に依頼に基づいて行います。

ここでは主に手術前に中止するべき薬がないかを確認します。

主に血液をサラサラにする薬がメインですが、意外と知られてないのがピルとか骨の薬も対象になります。

手術様式や湿潤度によって薬剤の中止の提案を医師にします。

自己注射等の手技や特殊な薬剤の詳細説明

最近は自己注射できる薬がかなり増えたのでインスリンに限らずあらゆる手技を説明します。

あとは服用が複雑な薬、シダキュアやミティキュア、抗がん剤などの説明しています。

その他

カンファレンス参加

病棟や診療科によって様々なカンファレンスが実施されています。

主に自分の担当の範囲内で参加しています。

他職種からの相談

主に薬について困ったことを相談解決しています。

要するにDI業務です。

各専門分野の業務

感染、がん、妊婦等、薬剤師にも専門分野に特化した資格がいくつかあります。

これは算定にも関わってくるので下準備や資料の作成、データの収集が欠かせません。

また定期更新も必要なので症例を集めたり学会に行ったり、発表したり多岐に渡り活躍しています。

薬の棚卸

主に薬の期限が切れていないか、切れそうな薬はないか等を全ての部署で確認しています。

半年に一度は全ての数を数えるのでとても大変です。

高カロリー輸液や抗がん剤の混注

混注する薬によりクリーンベンチ、安全キャビネットを使い分けて行います。

終わりに

いかがでしたか?業務多いですよね?もちろんこれ全部1人でやっているわけではありません。

大体チームでローテンションで行っていることが多いと思います。

薬局と比べると業務が多岐に渡るので飽きることはありません。

飽きっぽい私が続けてられてるのは、色んな業務があり意外と楽しいからかもしれません。

また今回は主に急性期の300床くらいの病院と仮定しています。

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